禅僧インスピレーション

禅僧(禅宗のお坊さん)が綴る発想の種。仏教徒として、禅僧として今を生きる私の糧となった出来事などを綴っています。

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うる星やつら「ビューティフル・ドリーマー」:夢と現実の区別って?【心響く作品】

当時、映画作品を主に観ていた私。アニメはあまり関心のないものでした。この作品はそんな私にとっては衝撃的でした。

うる星やつらビューティフルドリーマー」を観て

私にとっては、これがアニメの世界に引き込んでくれた作品です。

本作のテーマは「夢」。 

「こんなに楽しくて幸せな時間がいつまでも続けばいいのに……」と、一度は夢見たことがありませんか?

 終わりなき繰り返される幸せな日常……。

そんな夢が本当に現実になったら、私達は一体どう思うでしょうか? 手放しで喜ぶでしょうか? それともなんだか不気味だと思うでしょうか? そのまま夢の中にいたいと願いますか? それとも目を覚ましたいと願いますか?

仮に目覚めたとしてですよ。起きていると思っていた現実もひょっとしたら夢かもしれませんよ?

視聴中、まるで、そんなことを問われているような気がしました。

何も困ることのない日常が繰り返される夢。理想郷かもしれないその場所は、やっぱり私には不気味に感じました。満たされているけど、何か足りない。

 だからやっぱり目覚めたい。しかし、目覚めても、目覚めても、それが夢か現実かの確証が掴めない。

 自分が夢の中にいるのか? それともちゃんと起きているのか? それは一体どうやったら確証できるのか? 現実と夢の区別って本当の意味でできるのだろうか? そもそも今思っている現実や自分ってどうやって定義したらいいのか?

 考えてみれば、この現実も、食うに困らず、平穏無事。着るものもたくさんあれば、住むのにも困らない。それどころか娯楽にあふれ、嗜好品も数限りなし。この現実もまさに夢みたいな場所。この現実に目覚める時がひょっとしたらあるかもしれない。

自分の常識というか、思い込みと言うか。そんなものにすごく刺激を与えてくれた作品です。 

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